東芝 IHI TOSHIBA IHI PAVILION

(2009/04/29)

↓「水曜広場」のデッキから展望した写真
「くにっけ さん」からいただいた写真「くにっけ さん」からいただいた写真
「住友童話館」の特別展望台から写したと思われる写真↑

…【通用口/非常口/案内所/配管】


「出口 EXIT 」↑と路面に白い表示がある
まだ 建設途中なので 写真右手側、白詰草(クローバー)の土手に表土が無い
また、出口の左右両壁面も まだ 黒く塗装されていないコンクリート色のようだ
それと…右手土手の上、転落防止の手摺に 不思議な処理が 施されている…
手前側は一段で低く 縁石外側に施工、奥へ向けて+2段高く 縁石内側に施工

なお、右側壁面 事務室連絡口の上に 突き出た物体は 監視カメラのようだ…

 

興味深い事に、万博パビリオンは あまりに 奇抜で 非日常的な 姿形なので↓
対比するモノが 無いと その大きさが 判断できないだけに留まらず、
その存在自体も 真実味を 失う…
(知らない人は「下の写真が公園にある数メートルの抽象彫刻だ」と言っても信じてしまうだろう)
(知らない人は これが 脚スパン 52メートルもある 物体とは この写真から 想像できないと思うな)
「対比するモノ」とは 地上部であり、そこに犇めいていた筈の民衆である…

プロが撮影した写真集や映像類では 大抵の場合、↑地表部が フレームアウトされている
このため 模型作りの資料としては 殆ど役に立たないモノが 多い(十中八九駄目)
逆に 素人写真や 建設中の工事関係者の写真の方が 資料的価値が 格段に高い!

(普通の素人写真は 画質的に問題があるが… テクより 撮影機材の性能差が 原因だろう…)
(この時代に 高画質全自動カメラは 存在しないから、素人でも 撮影の基本テクを知らないと)
(写真は 撮れなかった… 初心者は 現像したら 何も写っていなかったって 時代だからなぁ〜)

(資料として 使うなら ライカ版では 解像度不足で ブローニー版か 4×5の 画質が 望ましい)
(当然、普通のアマチュアは そんな機材を 持っていないから 高画質映像は とても望めない)
(安価な ライカ版でも 高画質映像を 得られるようになるのは 万博よりも 後の時代なのだ…)


↓エキスポタワーから撮影されたと思われる映像

この映像を撮影したカメラマンは 全く意図してないだろうが、偶然↑立面図と 同じアングルになる撮影ポイントに 陣取っていたようだ
私が描いた側面イラストで テトラ フレームが スカスカなのは 嘘ではない事が この画像から判る
資料によると 総重量 約 1.000トンだが グローバル ドームが 800トンで テトラ フレームは この大きさで 200トンにしか達しない軽さなのだ

(メカ音痴な東芝が主導で構成されたと思われるパンフレットでは やたらと重さを 強調しているが… 見事な軽量化が ポイントなのだ)
(この館は メカニカルさが魅力のデザインなので メカの得意な IHI が 広報宣伝活動に もっと意見を 出すべきだったと思う…)

…【数値データ補足】
 

某氏は 自慢のコレクションの写真集が 資料に使えると想定して ○玩製作に臨んだところ…
「地上が写っていない写真ばかりである事実に直面して大変に困った」 そうだ…
大多数の プロカメラマンは 地上部を 見苦しいと感じて フレ切り (framing-cut) するからだ!
このような写真は見た目には美しいが…時代の記録としての資料的価値は乏しいものとなる

「写真集用の写真は 模型作りの資料用に 撮影しているわけではないから 当然だろ」
と言ってしまえば それまでなのだが… 当時の プロカメラマンと編集者達は
情報の欠落した資料的価値の乏しい作品ばかりを 大量に残してくれたのも事実なのである
(写真の縦横比から フィルムサイズ規格でない 変形版は 編集者が カットしたのだろう)

(フレ切りは 基本的な 撮影テクニックだが、現地で 短時間かつ安易に画面整理が できる…)
(しかし、問題なのは 大多数のプロが 挙って 地上部を カットした情報欠落写真を 残した事 )


「地上が写っていない写真ばかりである事実に直面して大変に困った」 と聞いた時…
「そんなの今頃 気付いたのか?… 私は当時から認識していたぞ」
…と心に思った…
∴航空写真や スナップの背景や遠景での不鮮明な画像を 図面と突き合わせて考証している
(∴ = 故に)

当時 小学生だった私が 後に カメラの趣味を始めたのも 当時のプロの仕事に不満を感じて
自分で撮影できないと資料が残せないと考えたのが きっかけなのだ…↓

こーいうのを「地に足が着いてない写真」と形容するのだろーか?↑
最悪の箇所で トリミングされているなぁ〜!

↓画質は素晴らしいが… 地上部が 全く写っていない… 写真集は こんなのばっか…

偶然で グローバルへの ライフライン配管が ちょびっと写ってるのが 救いか?…↑
模型で 配管まで 再現する場合には 使えるけどねぇ…
(この写真集では 東芝IHI館の紹介写真は この1カットのみ!)

また、グローバルドームに 換気窓も 写ってるが… これは 映写機室の換気口で
9面マルチスクリーンなので 映写機室も 9室あり、それぞれに 換気口がある
テトラフレームの脚は6本なので 9室対6本で 少しずつ位置が ズレている
(換気口の相対位置から 東西南北の何処かも 判るようになってしまった自分が悲しい)
(6方向 2パターンなので 厳密には 換気口の相対位置だけ では 特定できないけど…)

資料用として 現存する写真を 数多く見比べて 思う事…
お決まりのパターンで 撮影された写真が 大多数を占め
↓カメラマンや編集者の 独創性が感じられない気がした


構図的面白さ以外、資料性の乏しい写真だよなぁ〜↑
でも、地上部が写ってる写真では これに類似したアングルばかりが やたら多い

類似写真の多い中で 下の写真の資料的価値は、撮影ポイントの足場が デッキレベルより高いので
(どーやって撮ったのか謎なのだが… 脚立に登って撮影したんだろーな…)
テトラのシンボルタワーが 基部囲いの底から天辺まで ノーカットで全段写ってる事だ!
(計画図面と諸元表などの資料から シンボルタワーの計画上の詳細は 解っていたけれど…)
この写真↓によって 全23段で 下から 8段目まで Bタイプ、それより上は Cタイプと 事実確認できた
「くにっけ さん」からいただいた写真「くにっけ さん」からいただいた写真
類似写真でも… う〜ん、これがプロの仕事なのか?…(頭痛)↑

↓昇降円形客席を狙って撮影されている非凡な一枚
「くにっけ さん」からいただいた写真「くにっけ さん」からいただいた写真
テトラフレームとグローバルを繋ぐ 鋼管の配置を解読するのに役立った↑
明らかに 鋼管部分を狙って撮ってる 着眼点の独創的な 写真
(これらは何れも デッキレベルより足場が高くて、どーやって撮ったか謎である…)

【非常階段】

「くにっけ さん」からいただいた写真「くにっけ さん」からいただいた写真
「水の広場」 大噴水場:直径 20m / 噴水板:7箇所:直径 3.5m


東芝IHI館を 回想する


建設前の検討模型


これ↓は 私が 公開図面や写真とにらめっこして テトラの並び方を 解析したものです
(公式の資料では ありません)

表紙を表示展示シーケンスのアニメテトラ構成解説のアニメ (←クリックすると上の図が切り替わります)

テトラのシンボルタワー 高さ 55m は パンフ記載の公称値
タワー部の 建築図面資料によると…
タワー用 テトラユニット 1段の高さ 2.133m なので × 23段で 49.039m となり、公称値と異なる!
(テトラユニット 1段の高さ 2.133m は 2メートル13センチ3ミリ)
テトラのシンボルタワー 高さ 49m が 真実のようだ…

この 49m に 避雷針の高さ と デッキ最上部の高さ 5m の中段に建っているのを加算して
隣の 三井グループ館の シンボルタワー 公称値 高さ 50m に 対抗したと思われるふしがあるが
55m は ちょっと誇大広告だったんじゃないかなぁ〜?
(後日、偽装がバレると会社の信用を失うよ〜)
空気膜構造の 50m 対 49m の鋼板製テトラ … 風船に負けたくない気持ちは 判るけどね〜!
(三井グループ館のシンボルタワーは土台の土手を含んで 高さ 50m と資料に記載されてるので 正味 49m?)
両者共に 何だかなぁ?

←クリックすると【注意】が開きます

 


当時のパンフレット

 

希望―光と人間たち

  • 東京芝浦電気

  • 石川島播磨重工(IHI)




このパンフレットは 私が 東芝IHI館を 見物した時に 入手したもの↑
ただし、子供だった私には パンフを 配ってくれなかったので
前の客が 出口で ポイ捨てしたものを すかさず拾ったもの!

パンフの誤載も 子供だった当時から気付いていた事柄で
子供心にも このパンフ編集に関わった人達の見識を疑った…
(同じ間違いでも 誤字脱字誤植の類とは 意味が全く違う!)
(出展者自身が 根本的な部分で テトラ・モジュールを理解していない事を暴露している)

因みに、パンフには「全体の誤差、驚くなかれたったの±2.5ミリ以下」とあるが…
当時の資料によると、スパン 52メートル 高さ 28メートルという規模では レーザー光線を用いた測定でも 計測誤差 5ミリで
そんな厳しい状況下にも関わらず、現場建方精度 ±5ミリを 目標として 溶接工は 職人芸で 目標誤差内に収めたらしい…
(最新の工学技術で建てたと言うより… 並々ならぬ職人芸で 実現した感じだ…)


パンフレットの図は誤りで、実際に使用された テトラの種類

テトラ・ピースの種類(形状・板厚の組み合わせ)

種類

形状

板厚

スペース
フレーム

タワー

No. 1
No. 2
No. 3
No. 4

Aタイプ

16mm
22mm
25mm
36mm

6個
54個
54個
6個

-

No. 5
No. 6
No. 7
No. 8
No. 9
No.10
No.11
No.12
No.13

Bタイプ

6mm
9mm
12mm
16mm
19mm
22mm
25mm
28mm
36mm

168個
144個
72個
174個
126個

12個
12個
12個
12個

No.14
No.15
No.16
No.17
No.18

Cタイプ

6mm
9mm
12mm
16mm
19mm

0個
270個
72個

36個
12個
12個
18個
12個

No.19

Dタイプ

9mm

192個

-

 


…【合成平面図】

↓「くにっけ さん」からいただいた図面の一部


↑ちなみに この図面は 計画図らしく、
地上の6ヶ所の支点から直上の△で 示されたテトラは 写真から判断すると実物には無い

1476個の総てのテトラピースの配置を解読する作業の結果
問題の△で示されたテトラは サブアーチを構成するDタイプ群の基部を
支持するCタイプの一つが部分的に描かれたものだと解りました
(描いた気持ちは理解できるけれど、感覚的に混乱を招くと思いました)

やはり、問題の△は 無いのが 正解みたいです…
テトラを1つずつ確認していくと 公開図は 作図ミスがあるようです(修正版↓)


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